私は欠かすことなく検診に行っていました。
しかし検診では見つからず、自分で触って異変に気付き、地元の乳腺クリニックで生検して乳がんがわかりました。
日ごろからなんとなくですがチェックしておいて良かったと心から思っています。
検診に行くことはもちろんですが、
月に1回ほど定期的に自分で触って確認しておいたことが、早期治療につながりました。
親族に乳がん患者はもちろん、がん患者もほぼいない中、「まさか」と思いながらも自分でチェックしておいて本当に良かったと思います。
乳がんを見つけた私のチェック法
医療機関や医師から推奨される方法に従うのがベストですが、正直なところ細かくて面倒だなと感じました。
毎月続けられる方法はないか?と自分のライフスタイルにあったやり方は次の通りです。
ざっくりでも定期的に続けることが大事だと思います。
・毎月1日に実施(月の初日は忘れにくいです)
・お風呂のシャワー時に実施(座ってリラックスしている入浴時よりも、立っているときのほうが忘れない)
・シャワー時に手で石鹸かボディソープを泡立てて、首筋から上半身を手で洗う
・手で肌をなでるように洗いながら、脇から胸あたりを細かく触っていく
30代に入ってから10年、忘れる月もありましたがほぼ毎月続けてきました。
ピンクリボン運動や10月の乳がん月間などをきっかけに、忘れても「はっ!チェックしなきゃ」と気づくので、啓発に関わっている医療従事者や乳がん先輩に感謝しています。
私の乳がんが見つかった経緯
時系列では次の通りです。
・2019年8月1日 いつものように月1回のセルフチェックで右胸の上に1㎝ほどのしこりを感じる。
・8月9日 生理によるものかと思ったが、しこりはまだあることを確認。この日、異変だと認識し、近所のクリニックを予約。
・8月12日 初診。徒歩5分の地元の乳腺外科クリニックへ。両胸の触診とマンモと超音波。
・8月13日 右胸のしこりを生検。注射がとても痛い。医師に「たぶん良性だと思うけど、念のため検査に出しますね」と言われ安心する。
・8月23日 生検の結果を聞きに通院。右側乳がんと判明。「紹介状を書きます。病院を選んでください」と病院リストを渡される。
・8月29日 国立がん研究センターへ初診と採血などの検査。主治医と初対面。
・9月5日 超音波とマンモ。いつもの検診や地元クリニックとは違って、たっぷり時間をかけて検査。CT検査も追加。
・9月6日 主治医から電話があり、超音波検査で左側の胸に8mmのしこりが新たに見つかったとのこと。急遽、左側のしこりも生検。
・10月10日 左側も乳がんと判明。病理検査の結果、左側の組織的異型度・核異型度がグレード3とわかり抗がん剤をすすめられる。
まず右側の乳がんを自分で見つけ、専門病院での詳しい検査で左側の乳がんを見つけてもらうことができました。
両側乳がんはショックだったけど、見つかって本当に良かったと思います。
主治医はもちろん、マンモや超音波のスタッフ、グッジョブ!
早めに病院に行けからこそ、グレードの高い(顔つきの悪い)がんを新たに見つけることもできました。
乳がんの兆候
「乳がんがわかる前に何か兆候はあった?」とよく聞かれます。
エビデンスはなく、まったく個人の感覚でしかありませんが、頻繁に尋ねられるので記録しておきます。
あくまで個人の感想であり、今から振り返ってみると…という程度のものですが3つありました。
・5年ほど前からとにかく疲れやすくなった(アラフォーなので老化だと思っていましたが、手術後にこの疲れはラクになった)
・身体の匂いが強くなった(口臭、体臭、尿の匂いが強く独特の臭さを感じました。これも老化だと思っていた)
・2年ほど前にがんがある場所(左右ともに両胸!)が局地的にキューーーーと痛みがあるときがあった(しばらく消えていた)
たまたま偶然かもしれませんが、手術・抗がん剤治療後は、この3点はなくなりました。
エビデンスのないことではありますが、患者さん同士でもよく話す話題で、「乳がんあるある」なのかもしれません。
ただ、こういった兆候?のようなものに敏感になるよりも、定期検診と月に1回のセルフチェックのほうがずっと大事で有効なはずです。
乳がんチェックのまとめ
大事なのは次の2点です。
①乳がんの定期検診を忘れずに受ける
検診の案内が来たら、なるべく早く病院の予約を取ること。
忙しさにかまけて忘れてしまいがちです。
いつ検診したか忘れることが多いので、検診したら手帳かスマホに記録しておきましょう。
半年前に検診したのか、1年前に検診したのか、病院側から情報を聞かれます。私はすっかり忘れていたので、記録していなかったことを後悔しました。
②毎月セルフチェックする
ざっくりとでいいので、毎月すること。
カレンダーのリマインダー機能に入れておくことをおススメします。
どんなに健康に気を付けていても、病気になるときはなります。
私は、タバコは吸ったことはなく、睡眠もしっかり、1日おきのヨガレッスン、外食少なめ、和食を自炊、お肉よりお魚派で、誰から見ても健康に気を付けているタイプでしたが、それでも乳がんになりました。
それでも、ちゃんと見つけて、その時にできる治療(標準治療)をすれば、未来に命をつなげることができます。
がん研究、特に乳がんの研究のスピードや医療の進歩は凄まじいです。
怖がらず、現実から目を背けず、今、自分ができることをやっておくことが未来への投資だと思っています。